
先日(7月18日)、福島市で駆除したコガタスズメバチに寄生するネジレバネの続報です。
コガタスズメバチの腹部に寄生するネジレバネはメスだと思いますが、ネジレバネの成虫であるかどうかわかりません。
また、コガタスズメバチの腹部からネジレバネの体を全部取り出したか自信がありません。このネジレバネの体が柔らかすぎて、取りだす際に皮膚を破ってしまったかもしれません。

コガタスズメバチの腹部に寄生するネジレバネのメス

松浦誠氏の著書『スズメバチはなぜ刺すか』でネジレバネのスズメバチへの伝搬方法を以下のように説明しています。
『普通、スズメバチの働きハチは越冬できないが、ネジレバネが寄生すると越冬できる。
前年の秋に交尾をすませたネジレバネのメスが、スズメバチの働きハチの腹節の間からキチン化した頭を突き出し、その体内で冬をすごす。
ネジレバネを宿したスズメバチの働きハチは、越冬場所から春になると樹液を求めて雑木林に行く。そのころからネジレバネのメス体内で卵がふ化し始める。
ふ化したネジレバネの幼虫は、母体の体外、さらに寄主のスズメバチの働きハチ体表へと移動し、働きハチの体一面にしがみつく。
こうして、寄主のスズメバチの働きハチに便乗してほうぼうの雑木林をまわる。その際、寄主のスズメバチの働きハチの体を離れて、ネジレバネの幼虫は樹液の出る場所でじっとしている。
そんなところへ、巣作りを始めたばかりのスズメバチの女王蜂がやってくると、ネジレバネの幼虫はすぐさまその体に飛び移り、スズメバチの巣まで運ばれる。
巣へ運ばれてからの幼虫の行動については、よく分からない。』
スズメバチの女王蜂によって巣まで運ばれた幼虫は、どのような行動をとるのでしょうか?
このたびの福島市のコガタスズメバチの巣から検出したネジレバネの事例から、7月中旬にはネジレバネが蛹や成虫(?)まで成長しており、メスのネジレバネもいたことから、これが巣内外への次の伝搬源となるのでしょう。また、ネジレバネの働きハチ成虫への寄生率が約50%と高かった。
この福島市のコガタスズメバチの巣の幼虫やさなぎへの寄生の様子は、どうなっているのでしょうか?
謎は深まるばかりです。
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