スズメバチ駆除の専門店として、福島県郡山市に2008年1月1日にルイワン蜂・害虫駆除センターを設立しています。これまでルイワン蜂・害虫駆除センターがスズメバチやハチを駆除してきた事例を中心に紹介しています。

800写真-ルイワンのハチ駆除原図@.jpg

2006年10月03日

スズメバチの成虫の餌は,幼虫と異なる!

スズメバチの成虫は,昆虫などを捕獲し,強大な大顎で噛み砕いて肉団子を作り,巣に持ち帰ります。ところが,スズメバチの成虫は,この肉団子などの固形物を食べません。

                         

スズメバチの成虫の体型は,細すぎると思われるほどのくびれたウェストが特徴的です。大きな体と対照的な針のように細いウェストを通って肉団子のような固形物は,腹部の胃袋まではゆかないようです。つまり,成虫は大顎で噛み砕いて肉団子を作る過程で体液を吸収できても,肉団子を食べることはできません。              

                              

それでは,スズメバチの成虫はどのようにして栄養を採取しているのでしょうか?                 

                              

スズメバチの成虫は,幼虫に肉団子のような食物を与えるとき,幼虫がのみこめる程度に細かくちぎって必ず口移しに1匹づつ与えてゆきます。そうすると食物をもらった幼虫は口もとに透明な液体を分泌するので成虫はそれをなめます。この分泌液の組成は,人間の母乳に匹敵する栄養価をもちます。これが,成虫の重要な栄養源なのです。このようにスズメバチの成虫と幼虫の間に「栄養交換」という食物のギブ アンド テイクの関係があるのです。          

                         

スズメバチは,炭水化物源を確保するためイタヤカエデ,ヤナギ,クヌギ,コナラなどの樹液,イチジク,ブドウ,カキなどの熟果を訪れ,ヤブカラシ,サザンカなどに訪花します。これらの炭水化物源を採集後,巣に持ち帰ると,そのままの形で幼虫や成虫の餌としてすぐに消化され,ミツバチのように蜜としてためることはありません。
                            

記事は,『スズメバチはなぜ刺すか』(松浦誠著,北海道大学図書刊行会)を参考にしました。



posted by スズメバチ博士 at 08:36| Comment(0) | TrackBack(0) | スズメバチの生態 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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