スズメバチ駆除の専門店として、福島県郡山市に2008年1月1日にルイワン蜂・害虫駆除センターを設立しています。これまでルイワン蜂・害虫駆除センターがスズメバチやハチを駆除してきた事例を中心に紹介しています。

800写真-ルイワンのハチ駆除原図@.jpg

2007年03月30日

スズメバチの女王蜂、ただいま越冬中

越冬中のスズメバチ女王蜂を福島県郡山市の住宅街に残されている雑木林内の朽ちた伐採木中で発見しました(2007年3月27日)。それらの女王蜂は、コガタスズメバチとキイロスズメバチです。

 

越冬中のスズメバチを、今回の発見まで一度も見たことがなく、探し出す経験がないまま越冬スズメバチの探索にチャレンジです。

 

越冬場所は、スズメバチの種類によって異なるようで、コガタスズメバチやキイロスズメバチは、主に雑木林の朽ち木などで越冬し、モンスズメバチやオオスズメバチは主に土中で越冬するといわれています。

 

そこで、雑木林に入り、朽ちた倒木や伐採木を中心にバールで樹皮をはぎとってゆくことにしました。次々に樹皮を剥いでゆくのですが、なかなか越冬中のスズメバチを見つけることができません。カビが少々生える程の水分を含んでいた朽ちたマツの伐採木の樹皮をはがしたとき、越冬中の女王蜂を発見。その伐採木の樹皮を剥いだ木質部分は、バールをあてると容易にボロボロになるほど朽ちていました。

.

.

  スズメバチ越冬松伐採木.jpg

スズメバチが越冬していた雑木林内の朽ちたマツの伐採木


  松伐採木樹皮直下のスズメバチ.jpg

キイロスズメバチとコガタスズメバチが越冬中(伐採木の樹皮を剥がした状態


木屑で楕円形に囲まれた越冬室の中にスズメバチの女王蜂がおり、樹皮を剥がされて驚いたのか、ゴソゴソと鈍くうごめいていました。越冬中のスズメバチは、完全な休眠状態でテコでも動かないと思っていたので、うごめいたのは意外。

同一の伐採木に10cm程しか離れてない、それぞれの越冬室に1頭づつ、計2頭。これら2頭のスズメバチは、種類が異なりコガタスズメバチとキイロスズメバチの女王蜂でした。越冬場所にスズメバチの種類の違いによる縄張り争いはなさそうです。

1つの越冬室に1頭のスズメバチが越冬するのが普通ですが、多数のコガタスズメバチが集合して1つの越冬室に越冬していたという報告もあります。
 

 越冬中のキイロスズメバチ.jpg

キイロスズメバチの女王蜂が樹皮直下の越冬室で越冬中

  越冬中のコガタスズメバチ.jpg

コガタスズメバチの女王蜂が樹皮直下の越冬室で越冬中

 

秋に羽化したスズメバチの新女王蜂は、巣を離れるまでの間、働き蜂が運んできたアブラムシの甘露などを口移しでもらい、冬を越すための栄養分を脂肪体に変えて腹部に蓄えます。巣を離れたスズメバチの新女王蜂は、他の巣の雄蜂と交尾後、越冬場所に移動し、来春まで食物を一切とらない越冬にはいります。

 

きびしい冬を乗り切ってきたスズメバチの女王蜂を、このたびの探索で越冬中に起こしてしまったようで罪悪感が残ります。今年は、いつもよりも早くサクラが咲くようです。さて、越冬中のスズメバチは、どのような環境条件が整ったときに、春を認識して越冬場所から飛び出してくるのだろうかという疑問が残ります。



posted by スズメバチ博士 at 12:45| Comment(0) | TrackBack(0) | スズメバチの生態 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。