スズメバチ駆除の専門店として、福島県郡山市に2008年1月1日にルイワン蜂・害虫駆除センターを設立しています。これまでルイワン蜂・害虫駆除センターがスズメバチやハチを駆除してきた事例を中心に紹介しています。

800写真-ルイワンのハチ駆除原図@.jpg

2007年04月01日

スズメバチの働き蜂も越冬する −ネジレバネという昆虫に寄生された場合−

スズメバチでは、働き蜂や雄蜂は越冬できずに死に絶え、女王蜂だけが越冬します。ところが、ネジレバネという昆虫に寄生された働き蜂は、越冬することが可能なのです。

 

このことを知らずにスズメバチの働き蜂は越冬できないと思い込んでいた私は、2006年6月22日、福島県田村市に設置したトラップで捕獲したコガタスズメバチの大きさが、著しく異なっていることに疑問をもちました(下の写真)。捕獲された大きい方のスズメバチは、コガタスズメバチの女王蜂と迷うことなく判断しました。

 

  田村市の越冬働き蜂、女王蜂(2006年6月22日).jpg  

福島県田村市に設置したトラップで捕獲したコガタスズメバチの働き蜂(左)と女王蜂(右)(2006年6月22日)


  

この時期は、越冬したスズメバチの女王蜂が巣の創設をやっと始まった頃です。小さい方のスズメバチは、コガタスズメバチの働き蜂のようなのですが、創設された巣で最初に成虫まで成長した働き蜂が飛来してトラップで捕獲されるには、明らかに時期が早すぎます。

 

そこで、このコガタスズメバチらしきスズメバチをホームページ「都市のスズメバチ」の管理者をやっておられる名古屋市生活衛生センターの山内博美先生に見ていただきました。

 

先生の鑑定結果は、「ネジレバネに寄生されたコガタスズメバチの働き蜂の越冬個体で5/6腹節の背板にネジレバネ♀の頭部が出ています」ということでした。よくみると、確かにコガタスズメバチの腹部にネジレバネの頭部らしきものが確認できました。

   ネジレバネ寄生越冬コガタ働き蜂(2006年6月22日).jpg   

コガタスズメバチの働き蜂の腹部に寄生するネジレバネの頭部が見えている

  ネジレバネに寄生されたスズメバチの働き蜂は、労働を全くしなくなってしまい、巣の中で静止していることが多くなるそうです。そのせいかは、わかりませんが、冬を越せずに死に絶えてしまうスズメバチの働き蜂の通常の運命がネジレバネに寄生されることで越冬までしてしまう。このようにスズメバチの働き蜂の寿命がネジレバネの寄生によって著しく伸びることに驚きです。



posted by スズメバチ博士 at 21:50| Comment(0) | TrackBack(0) | スズメバチの生態 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。